小青竜湯(ショウセイリュウトウ)
2014年05月10日
①.配合生薬
麻黄 (マオウ) :2~3g
芍薬 (シャクヤク) :2~3g
乾姜 (カンキョウ) :2~3g
甘草 (カンゾウ) :2~3g
桂皮 (ケイヒ) :2~3g
細辛 (サイシン) :2~3g
五味子 (ゴミシ) :1.5~3g
半夏 (ハンゲ) :3~6g
②.効能
気管支炎
気管支喘息
薄い水様性のたんをともなう
せき、鼻水、鼻炎、アレルギー性鼻炎、
などに用いられます。
③.適応症
アレルギー性鼻炎 (アレルギーセイビエン)
花粉症 (カフンショウ)
風邪症候群 (カゼショウコウグン)
気管支炎 (キカンシエン)
気管支喘息 (キカンシゼンソク)
④.使用上の注意
発疹やかゆみなどの過敏症状が現れることがあります。
胃腸の弱い人、体力の衰えている人、心臓に病気のある人
の服用は慎重を要します。
薬の使用にあたり、薬剤師の説明や添付の説明文書を
よく理解したうえで使用してください。
⑤.副作用
小青竜湯(ショウセイリュウトウ)の 副作用
発疹(そう痒、浸潤性の紅斑)、仮性バーター症候群(四肢しびれ感、脱力感、
全身浮腫、筋力低下)、下痢、の症状が現れることがあります。
甘草(カンゾウ)には、生薬の副作用として、
偽アルドステロン症(浮腫・高血圧・むくみ・低カリウム症)、
血圧上昇、ミオパシー、の症状が現れることがあります。
また、インターフェロンとの併用で、間質性肺炎を起こす危険性が
ありますので、注意してください。
麻黄(マオウ)には、生薬の副作用として、
心臓がドキドキする・動悸・血圧上昇・興奮、などの
心血管症状(動悸・不眠・神経症状)が現れることがあります。
エフェドリンが含まれているので、心臓に病気のある人、不整脈や狭心症、
心筋梗塞、などの心臓疾患のある方は要注意です。
体質や症状に合わない、西洋薬との併用、アレルギー体質、などの場合、
不快な症状や副作用が出る場合があります。
ちょっとおかしいな、と思ったら、すぐ服用をやめ、
漢方の専門家や処方してくれた医師に相談しましょう。
⑥.概要
小青竜湯(ショウセイリュウトウ)は、
発熱悪寒頭痛しで汗がでない時で、多尿・鼻水・むくみ等の症状がある時の
喘息・腎炎・蕁麻疹・湿疹・アレルギー性鼻炎などに用います。